ご自宅の庭をほとんど使っておらず、余らせていませんか?
実は使っていない庭は「負動産」です。
負動産:負債+不動産の意味で、利益を生まずマイナスだけを生み続ける不動産のこと
家庭菜園や花壇、子供との遊び場として利用しているならまだしも、雑草が伸びっぱなしのだだっ広い庭は毎年固定資産税を払うだけでお金が逃げていく負動産です。
そこで、負動産化している庭をお金を産む不動産にするのが、駐車場として貸し出す方法です。
駐車場経営は低いリスクで副収入を得られる方法です。リスクの高い不動産経営と異なり、ほぼリスクなく始められるのも魅力のひとつ。
しかし、庭を活用した駐車場経営はメリットばかりではなく、デメリットもありますし、貸し出し方法によっては収入や安全性、費用面に関しては大きな違いが出てしまいます。
そこで、この記事では庭を駐車場として活用する際に押さえておきたいメリットやデメリット、そして具体的にどのように貸し出していけば良いのかを分かりやすく解説していきます。
目次
収入だけではない!庭を駐車場として貸し出すメリット
庭を駐車場として貸し出すことは収入を得るだけでなく、税金面も有利になる可能性があります。
ノーリスクで不労所得を得ることができる
庭を駐車場として貸し出す最大のメリットは不労所得を獲得することができる点です。
一般的な不労所得といえば、不動産賃貸経営やコインパーキング経営が考えられます。
不動産賃貸経営やコインパーキング経営の場合、銀行などから借り入れを行い、土地や物件を購入してから運営していきます。始めてから数年は売り上げが上がったとしても借金の返済の返済に大部分が取られてしまいますし、万が一、借主が見つからなかった場合、収入どころか出費の方が大きくなってしまうなんてことも・・・
一方、余った庭を駐車場として貸すことはほぼノーリスク。
元々所有している土地を貸すだけなので、借金をする必要はありません。そのため、最悪、借主がいなかったとしても、持ち出しは不要です。また、やり方によっては初期費用をほぼ0円で始めることもできるます。
このように、余った土地を駐車場として貸し出す方法はリスクも極限に少なくして不労所得を獲得できる効率的な方法です。
固定資産税を減免することができる
元々所有している庭だとしても必ず毎年かかってくる必要は固定資産税です。
例えば、土地にかかっている固定資産税が毎年10万円で、土地に対する建物の面積が50%だとすると、庭を維持しているだけで毎年5万円の固定資産税がかかってくる計算になります。
土地の固定資産税(10万円) × 庭の割合(50%) = 庭の固定資産税(5万円)
このように、考えてみると、庭を維持するだけで数万円払い続けるのはもったいないですよね?
しかも、庭を活用せずに放置しているだけなら尚更もったいないです。
しかし、庭を駐車場として貸し出し、収入を得ることができれば、支払うべき固定資産税を相殺、もしくは固定資産税以上に稼ぐことも可能です。
つまり、
庭を駐車場として貸し出す金額 > 庭の部分の固定資産税額
を実現すれば、
実質、固定資産税を減免することができます。
事業所得として、所得税の優遇措置を受けることができる
最後にこの方法はできる場合とできない場合がありますが、一定の要件を満たしていれば、
所得税の優遇措置を受けられる可能性があります。
例えば、庭を駐車場として貸し出し、ある程度稼げるようになってくると、それは副業ではなく、事業として申告することができます。つまり、駐車場の貸し出しを個人事業として運営していくのです。
駐車場経営を個人事業として行なっていく場合、青色申告で事業を申告すると、最大65万円の所得控除を受けることが可能です。
つまり、駐車場の売り上げ合計から65万円を控除することができるのです。
所得税は1,949,000円までが5%の税率なので、青色申告している駐車場経営と副業としている駐車場経営だと支払う所得税額が変わってきます。
売り上げが150万円、基礎控除を48万円だと仮定すると、
青色申告:(150万円 – 48万円 – 65万円) × 5% = 18,500円
白色申告:(1500000 – 480000) × 5% = 51,000円
青色申告した方が32,500円もお得になります。
また、住民税や社会保険料なども所得に応じてかかってくるので、青色申告事業者として行なっていく方がより税金的にお得になると考えられるでしょう。
ただし、上記の方法はできる場合とできない場合もありますので、軌道に乗ったあと、一度、税理士に相談してから始めることを推奨いたします。
庭を駐車場として貸し出すデメリット
庭を駐車場として貸し出すことはメリットだけでなく、一定のデメリットもあります。デメリットを把握した上で行うようにしましょう。
トラブルに巻き込まれる
庭の駐車場を貸し出すと、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。例えば、駐車場を借りている人が、駐車場を傷つけたり、ゴミを捨てたりしてしまうことがあります。また、駐車場を借りている人と近隣住民とのトラブルに発展することもあります。
トラブルに巻き込まれないように、駐車場を借りる人を選ぶことが大切です。また、駐車場を借りる人と、駐車場を借りる際のルールや規約をきちんと決めておくことも大切です。
トラブルが発生した場合は、速やかに解決するようにしましょう。放置しておくと、問題が大きくなってしまう可能性があります。
車の騒音や排気ガスに悩まされる可能性がある
庭の駐車場を貸し出すと、車の騒音や排気ガスに悩まされる可能性があります。特に、住宅街や近所の学校や病院の近くに駐車場を設置する場合は、騒音や排気ガスが問題になる可能性があります。
車の騒音や排気ガスに悩まされないように、駐車場を設置する場所や駐車場を借りる人を選ぶことが大切です。また、駐車場を設置する際には、騒音や排気ガスを抑える対策を講じることも大切です。
不法駐車場のリスク
庭の駐車場を貸し出すと、不法駐車のリスクがあります。例えば、駐車場を借りている人が、許可なく他人を駐車させてしまうことがあります。また、駐車場を借りていない人が、勝手に駐車してしまうこともあります。
不法駐車が発生すると、近隣住民とのトラブルに発展する可能性があります。また、不法駐車を放置すると、行政から罰則が科されることもあります。
不法駐車のリスクを回避するためには、駐車場を借りている人に、駐車場を他人に貸さないことや、許可なく駐車しないことなどのルールを定めておく必要があります。また、駐車場には、駐車禁止の看板を設置しておくことも大切です。
また、不法駐車が発生した場合は、速やかに警察に通報することが大切です。
庭を駐車場として貸し出す3つの方法
ここまで、庭を駐車場として貸し出す際のメリットとデメリットを解説していきました。
では具体的にどのように駐車場として貸し出していけばいいのか?
3つの方法を解説していきます。
1. 近所の人や知り合いに声をかける
庭の駐車場を貸し出す方法にはいくつかありますが、その中でも近所の人や知り合いに声をかけるのは、比較的簡単に始められる方法です。
特に後述する不動産屋を経由したり、駐車場シェアリングサービスを使い、駐車場を貸し出す場合と比較すると、中間マージン、つまり手数料が掛からなくて済みます。
つまり、売り上げの全てがあなたの収入になります。
近所の人に貸し出すには、直接声をかけたり、チラシを配ったり、掲示板に貼ったりなど、いくつかあります。その中でも掲示板は、多くの人が目にする場所なので、効果的な方法です。
2. 不動産会社に依頼する
庭の駐車場を貸し出す方法として、不動産会社に依頼するという方法があります。不動産会社に依頼するメリットは、次のとおりです。
- 駐車場を借りてくれる人を探してくれる
- 契約書の作成やトラブルの解決などのサポートをしてくれる
- 駐車場経営のノウハウを持っている
デメリットは、不動産会社に仲介料を支払わなければならないことです。
仲介手数料は賃料の1〜2ヶ月分、そして、契約作成費用も別途かかる可能性もあるので、初期費用がいくらかかかるのは念頭に置いておきましょう。
3. 駐車場シェアリングサービスを使う
駐車場シェアリングサービスは、庭の駐車場を貸し出すのに最適な方法です。
駐車場シェアリングサービスとは、空いている駐車場を貸し出す人と、駐車場を借りたい人をマッチングするサービスです。
駐車場シェアリングサービスを使った駐車場の貸し出しには、いくつかのメリットがあります。
- 手間をかけずに駐車場を貸し出すことができる
- インターネット上からユーザーを集客することができる
- 契約や集金の手間が一切ない
駐車場シェアリングサービスは、庭の駐車場を貸し出すのに便利なサービスです。
手間をできるだけかけずに、空いている駐車場を有効活用したい方は、駐車場シェアリングサービスを利用がおすすめです!
駐車場シェア | 不動産屋 | 個人間 | |
---|---|---|---|
集客 | ◎ | ○ 広告費用がかかる | × |
集金 | ◎ | ◎ | × 自分でする |
初期費用 | 0円 | 仲介手数料1~2ヶ月分 広告費、契約書作成費用は別途 | 0円 |
手数料 | × 30~50% | × 毎月5% | ◎ 無し |
手続き | ◎ アプリで完結 | × 契約書の締結や審査が必要 | × 契約書の準備から締結まで全て自分で行う |
管理 | ◎ サポートあり | ○ 契約による | × 全て自分で行う必要あり |
庭の駐車場を貸し出す際の注意点
では、実際に駐車場を貸し出す際に押さえておきたい注意点を解説します。
利用規約を明確にする
庭の駐車場を貸し出す際には、利用規約を明確にしておくことが大切です。
利用規約とは、駐車場を借りる際に守ってもらうルールです。利用規約を明確にしておけば、トラブルを防ぐことができます。
利用規約には、次の項目を記載しておくとよいでしょう。
- 駐車場の利用時間
- 駐車場の利用料金
- 駐車場の利用ルール
- 駐車場を借りる人の責任
- 駐車場を貸す側の責任
利用規約は、駐車場を借りる人と貸す側の双方が納得できる内容にする必要があります。利用規約に不明な点や疑問点がある場合は、必ず確認するようにしましょう。
契約書を交わす
庭の駐車場を貸し出す際の注意点の1つは、契約書を交わすことです。契約書とは、駐車場を貸し出す人と借りる人の間で結ぶ、合意書です。契約書を交わしておけば、トラブルが発生した場合に、法的手段で解決することができます。
契約書には、利用規約と重複する部分もありますが、次の項目を記載しておくとよいでしょう。
- 駐車場の場所
- 駐車場の利用期間
- 駐車場の利用料金
- 駐車場の利用ルール
- 駐車場を借りる人の責任
- 駐車場を貸す側の責任
- 解約条件
契約書は、駐車場を借りる人と貸す側の双方が納得できる内容にする必要があります。契約書に不明な点や疑問点がある場合は、必ず確認するようにしましょう。
また、契約書は必ず書面で交わすようにしましょう。口頭での約束は、後でトラブルになる可能性があります。
定期的にメンテナンスを行う
庭の駐車場を貸し出す際の注意点の1つは、定期的にメンテナンスを行うことです。メンテナンスをしておけば、駐車場の状態を良好に保つことができます。また、駐車場を借りる人にも安心して利用してもらえます。
具体的なメンテナンスとは、駐車場の清掃、補修、照明の点検、標識の設置(必要であれば)などが考えられます。
メンテナンスは、駐車場を貸す側の責任です。駐車場を貸し出す際には、メンテナンスを行うことを必ず約束しておきましょう。
また、費用はかかってしまいますが、専門の業者に依頼をすれば、メンテナンスに関しては依頼をすることもできます。
トラブルに備える
庭の駐車場を貸し出す際には、トラブルに備えることが大切です。トラブルに備えておけば、いざトラブルが発生したときにも慌てずに対処することができます。
トラブルに備えるためにできることは、次のとおりです。
- 損害賠償保険に加入する
- 防犯カメラを設置する
- 駐車場の近くに防犯ブザーを設置する
損害賠償保険に関しては駐車場の借主の加入している自動車保険によっては不要の可能性があります。もし、個人間での貸し出しや不動産屋経由での貸し出しの場合、借主の保険内容を確認しておくと良いでしょう。
駐車場シェアリングサービス「akippa」の場合は専用の損害賠償責任保険が無料で付いてくるので安心です。
トラブルはいつ発生するかわかりません。庭の駐車場を貸し出す際には、トラブルに備えておくことが大切です。
まとめ:気軽に貸し出すなら駐車場シェアリングが優秀
駐車場シェアリングサービスを使うと、庭の駐車場を貸し出す際に注意すべき3つの点(利用規約を明確にする、契約書を交わす、トラブルに備える)を簡単に解決することができます。
駐車場シェアリングサービスでは、事前に利用規約や契約書が用意されているため、自分で作成する必要はありません。また、駐車場シェアリングサービスでは、駐車場を借りる人の審査を行っているため、トラブルのリスクを減らすことができます。
さらに、駐車場シェアリングサービスでは、駐車場を貸し出すためのサポートを行っているため、初めて駐車場を貸し出す人でも安心して利用することができます。
駐車場シェアリングサービスは初期費用、維持費用は一切かからず、駐車場の登録・審査は全てネットで完結します。
庭の駐車場を貸し出すことを検討している方は、駐車場シェアリングサービスを利用してみてはいかがでしょうか。