自宅の駐車場を軒先パーキングで貸すと、どれくらい儲かるのかな?
軒先パーキング以外にも色々駐車場を貸せるサービスがあるみたいだけど、果たして軒先パーキングがベストな選択肢なのだろうか・・・?
軒先パーキングは空いたスペースがあれば、どこでも駐車場として貸すことができる便利なサービス!しかし、他のサービスとの比較検討も大切だぞ!
軒先パーキングでご自宅の駐車場を貸してみようと考える際に、このような悩みはありませんか?
実際、軒先パーキングを有効活用して、稼いでいるオーナーさんも少なくはありません。
しかし、結論から申し上げると、軒先パーキングを含めた駐車場シェアリングサービスを調べていった結果・・・
私は軒先パーキングにメリットを感じず、導入を見送ることにしました。
最終的にはakippaと特Pを同時に登録し、akippaをメインに使っています。
では、なぜ軒先パーキングを利用しないでakippaや特Pといった他のサービスを利用することにしたのか?
その理由をこれから軒先パーキングに登録して駐車場を貸そうかどうか迷っているあなたに分かりやすく解説していきます。
また、記事の最後には、最もお得に駐車場シェアリングサービスで稼げる裏技的方法もご紹介しています。
目次
軒先パーキングの特徴

軒先パーキングとは、あなたの自宅の空いている駐車場や空き家、空き地など、空いているスペースがあれば、どこでも駐車場として貸し出すことができるサービスです。もちろん、個人だけでなく、法人も登録することができるので、管理マンションやアパート、店舗の空きスペースなども貸し出すことができます。
軒先パーキングには、次のような特徴があります。
12万人の登録者数!駐車場シェアサービス業界第3位のシェア
日本国内で現在、駐車場シェアサービスサービスは大小合わせて10個ほどあります。
その中でも、軒先パーキングは会員登録者数12万人で業界シェアは第3位となっています。

また、多くの自動車関連サービスと提携を進めており、会員登録者数は年々増加傾向にあります。
会員数2,000万人のJAFと提携
JAF(日本自動車連盟)とは、日本で活動する自動車に関する団体で、自動車を所有する人や自動車業界を対象とした様々なサービスを提供しています。JAF会員の特典サービスの一つとして、「JAFおでかけパーキング」があります。
JAFおでかけパーキングと名前は違えど、実質、JAFのサイト経由で軒先パーキングを使えるサービスになっています。JAF会員は2,000万人を超えており、今後多くのJAF会員が軒先パーキング経由で駐車場の貸し借りを行うことが予想されます。
また、JAF会員の場合、通常よりも5%安く駐車場を借りることができるのも魅力のひとつです。
月間利用者数5,100万人のナビタイムと提携
軒先パーキングはナビタイムと提携しており、ナビタイム上から軒先パーキングに登録されている駐車場を予約することができます。

ナビタイムとは、日本国内にある駐車場を検索、予約、管理するためのサービスです。ナビタイムで目的地への経路を調べつつ、駐車場を同時に予約できるのは、非常に便利です。
ナビタイムの月間ユニークユーザー数は5,100万人もいるため、今後、ナビタイム経由で軒先パーキングが利用される可能性が高いです。
サッカー・バスケチームと提携
軒先パーキングはサッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグ所属チームと業務提携を行い、スタジアム周辺駐車場の駐車場不足・渋滞・混雑・違法駐車防止を目指しています。
以下が正式に業務委託をしているチームなので、自家用車で応援に駆けつけるサポーターにとっては嬉しいサービスではないでしょうか。
- Jリーグ
- サンフレッチェ広島
- アビスパ福岡
- 川崎フロンターレ
- 松本山雅FC
- ヴァンフォーレ甲府
- レノファ山口FC
- AC長野パルセイロ
- Bリーグ
- 新潟アルビレックスBB
- 横浜ビー・コルセアーズ
- 千葉ジェッツ
- アースフレンズ東京Z
オーナーが駐車場の貸し出し予約確定ができる
駐車場シェアサービスを利用するオーナーの場合、「本当は貸したくないけれども予約が入ってしまった!」なんてケースもあります。
akippaや特Pの場合、予約が入ってしまった時点でキャンセル出来なかったり、キャンセルに2,000円かかってしまうケースがあります。
軒先パーキングの場合、予約確定にオーナーの承認が必要な貸し方があります。
利用者の決済後、オーナーが確認してから予約が確定するタイプ
このオーナー確認タイプは自宅の空き駐車場などで利用できる予約タイプです。
予約が入ったらいちいちオーナー自身で予約確定・承認を行わないといけない手間は発生しますが、勝手に予約が入ってしまってオーナー自身で駐車場が使えなくなってしまうなんてことはなくなります。
軒先パーキングとakippa、特Pの内容を比較

軒先パーキングの特徴を解説した次は駐車場シェアリングサービスのakippa・特Pと軒先パーキングを比較していきます。
軒先パーキングとkippa、特Pの特徴を比較すると以下のようになっています。
軒先パーキング | akippa | 特P | |
---|---|---|---|
手数料(報酬率) | 38.5%(61.5%) | 53.7%(46.3%) | 30%(70%) |
会員数 | 12万人 | 300万人 | 100万人 |
保険 | ・利用者の対人・対物保証の自動車損害賠償責任保険のみ | ・利用者の対人・対物保証の自動車損害賠償責任保険 ・akippaオリジナルの駐車場シェア専用保険が付帯 | ・利用者の対人・対物保証の自動車損害賠償責任保険のみ |
貸せる時間単位 | 1日ごと | 15分ごと | 4時間ごと |
月極・定期利用 | 無し | 休止中 | あり(車庫証明の発行も可能) |
オーナー登録費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
予約アプリ | あり | あり | なし |
決済方法 | ・クレジットカード(Visa/MasterCard/American Express/Diners Club/JCB) ・携帯キャリア決済(docom/au/SoftBank) ・Apple Pay ・PayPay | ・クレジットカード(Visa/MasterCard/American Express/Diners Club/JCB) ・デビットカード/プリペイド式クレジットカード(Vプリカ)※JCBブランドはご利用いただけません ・携帯電話料金と合算しての支払い(docomo/au) ・PayPay | ・クレジットカード(Visa/MasterCard/American Express/Diners Club/JCB) ・デビットカード(J-debitはご利用いただけません) /プリペイドカード/バンドルカード ・PayPay ・d払い ※月極はクレジットカードのみ |
オーナー都合の予約キャンセル | 不可 ただし、予約の承認・非承認は可能 | 2,000円 | 不可 |
正直、上記の項目以外、軒先パーキングとakippa、特Pに大きな違いはありません。
では、上記の項目の中から、オーナーにとって大切な項目のみピックアップして解説してきます。
手数料は特Pが最もお得
駐車場シェアリングサービスは駐車場代金から、運営の手数料が引かれた金額が収入としてオーナーの手元に入ります。手数料から運営費用や人件費、保険費用が払われるため、手数料が必ずしも低いことが良いことにはなりませんが、それでも手数料が出来るだけ下げておきたいところ・・・
駐車場シェアリングサービス大手3社の手数料を比較すると、特Pが最も低くなっています。
- 特P:30%
- 軒先パーキング:38.5%
- akippa:53.7%
会員数はakippaが300万人でダントツ
駐車場シェアリングサービス大手3社の会員数を比較すると、akippaが300万人でダントツ状態になっています。

軒先パーキングの会員数12万人と比較すると、akippaはなんと15倍の300万人!単純計算で、15倍akippaの方が借りられやすいということですね。
軒先パーキングは1日単位しか貸すことができない
軒先パーキングは駐車場を1日単位でしか貸すことができません。
- 軒先パーキング:1日単位
- akippa:15分単位
- 特P:4時間単位、月極
akippaや特Pの方が細かい時間で貸すことができるので、駅前や商業施設近辺のような回転率の求められる駐車場には有効かもしれないな。
また、特Pのみ月極で駐車場を貸すことができます。
軒先パーキングには予約アプリがある
軒先パーキングとakippaにはiPhoneとAndroid用の専用予約アプリがありますが、特Pにはアプリはありません。
※2023年9月13日より特Pにも専用アプリがリリース!
駐車場を借りたいユーザー目線に経つと、予約・決済が簡単に行えるアプリの方が使いやすく、利便性は高いです。
確かに、管理人も駐車場を予約するときは、akippaでアプリ上から予約することの方が多いですね・・・アプリって便利・・・
私が軒先パーキングを使わなかった理由

私はこれまでakippaと特Pで祖母の空き家の駐車場を貸し出してきました。
もちろん、軒先パーキングも駐車場を貸し出す候補の1つだったのですが、akippaや特Pと比較しつつ、調べていった結果、私の場合、軒先パーキングを利用しないことにしました。
なぜ、軒先パーキングを使わずにakippaと特Pを使ったのか?その理由を解説します。
会員数が少なく、集客力に乏しい
軒先パーキングの会員数は業界第3位の12万人ですが、業界第1位のakippaは300万人、特Pは100万人です。
そのため、akippaや特Pと比較すると、単純計算で最大で25倍の集客力が乏しいことになってしまいます。
駐車場シェアサービスの場合、会員数=集客力です。
単純にakippaの方が25倍駐車場が借りられやすいと考えると、軒先パーキングよりもakippaや特Pの方が使い勝手が良いでしょう。
手数料がそこまで安い訳では無い
駐車場シェアリングサービスの場合、売上がそのままオーナーの懐に入るわけではなく、いくらか手数料を引かれた金額がオーナーの手取りになります。
軒先パーキングの手数料は38.5%。つまり、1万円の売上の場合、6,150円が手元に入ってきます。
akippaの手数料は53.7%なので、akippaと比較すると、軒先パーキングの方がお得ですが、特Pの手数料は業界最安値の30%です。
そのため、軒先パーキングの手数料38.5%はakippaよりも安いが特Pよりも高いということで、業界全体で考えるとそこまで安いわけではありません。
登録駐車場数が少ない
akippaや特Pと比較すると、軒先パーキングは登録駐車場が少ないです。
例えば、渋谷駅1.5km圏内の場合、akippaは37件登録されていますが、軒先パーキングは3件登録されています。


次に名古屋駅1.5km圏内の場合、akippaは22件登録されていますが、軒先パーキングは8件登録されています。


最後に梅田駅1.5km圏内の場合、akippaは73件登録されていますが、軒先パーキングは0件でした。


もちろん、地域によってakippaよりも登録駐車場が多い地域もあるかと思いますが、基本的には軒先パーキングの方が登録されている駐車場は少ないです。
そのため、akippaと比較すると、軒先パーキングは駐車場を借りたいユーザーからは使いづらいサービスとなっており、継続利用はされづらいと考えられるでしょう。
収益力が他社と比べると少ない
収益力の少なさが軒先パーキングを利用しなかった一番の理由です。
駐車場シェアリングサービスの収益は以下で計算できます。
駐車場代 × 借りられる日数 × 報酬率
このうち、借りられる日数は単純計算で、会員数と比例します。
例えば、akippaの会員数は300万人、軒先パーキングの会員数は12万人なので、単純計算すると、akippaの方が軒先パーキングの12倍借りられやすいということになります。
仮に、1日の駐車場代金が1,000円で、akippaで借りられる日数が12日だとすると、akippaと軒先パーキングの月間収益は以下のようになります。
1,000円 × 12日 × 46.3% = 5,556円/月
1,000円 × 1日 × 46.3% = 615円/月
もちろん、上記の計算はあくまで会員数を元にした単純計算なので、ブレは起こるかと思いますが、概ね方向性は合っていると言えるでしょう。仮に、軒先パーキングの借りられる日数が数日増えたとしても、akippaの方が収益力は高いままです。
過去に情報漏えいのトラブルを起こしており、安全性に疑いがあり
軒先パーキングは2016年に顧客の情報漏えいのトラブルを起こしており、一時サービスが停止していた過去があります。
弊社の運営サイト「軒先パーキング」における不正アクセスによるお客様情報流出に関するお知らせとお詫び
弊社、軒先株式会社の「軒先パーキング(https://parking.nokisaki.com/)」において、クレジットカード会社からカード情報の流出懸念についての連絡を受け、セキュリティ専門の第三者調査機関による調査を実施しました。その結果、お客様のクレジットカード情報を含む個人情報が、不正アクセスにより外部に流出した可能性があることが判明致しました。
このたびの不正アクセスによるお客様情報流出の概要と対応について、下記のとおりご報告致しますとともに、お客様をはじめとする関係各位の皆様に、多大なるご迷惑およびご心配をおかけする事態に至りましたこと、ここに深くお詫び申し上げます。
引用元:https://parking.nokisaki.com/topics/view/61
現在は当該トラブルに関しては解消されており、再発防止策も講じられているかと思いますが、セキュリティリスクを考えると、他のサービスを利用するほうがベターだと考えています。
月極契約がない
軒先パーキングは駐車場の時間貸しのみ対応しています。(akippaも月極には対応しておらず、時間貸しのみです)
一方、特Pは月極契約に対応しています。
管理人は現在、akippaを使っていますが、将来的に月極契約も利用したいと考えているため、特Pにも同時に加入をしています。
軒先パーキングのオーナーの口コミや評判

軒先パーキングを実際に利用しているオーナーさんの口コミや評判を調べ、まとめてみました。
しかし、ネット上ではあまり探し出すことができませんでした。追加情報があれば、また追記させていただきます。
見つけることが出来たものだけ抜粋してご紹介します。
空き地はそのままにしておくと、固定資産税がかかり続けてしまいますよね?しかし、軒先パーキングで空き地を駐車場として貸し出して、固定資産税分稼ぐことができれば、実質、空き地の維持に必要な固定資産税はかからなくなりますね。
Jリーグのレノファ山口FCのサポーターの方ですが、チームのために自身の駐車場を貸し出す人もいるみたいですね。
まとめ:軒先パーキング以外の駐車場シェアリングサービスも登録するべき
それでは本記事のまとめです。
結論、私は軒先パーキングの以下のデメリットに対して懸念点があったため、軒先パーキングの導入を見送ることにしました。
- 会員数が少なく集客力に乏しい
- 手数料が低くない
- 登録駐車場数が少ない
- 総合的に考えると、収益力が低い
- 情報漏えいのトラブルが過去にあった
- 月極契約ができない
- 他のオーナーの良い口コミが少なかった
そして、最終的にはakippaと特Pを同時に登録し、どちらが良いのかテストと検討を重ね、現在はakippaを継続利用しています。
駐車場シェアリングサービスをうまく活かすコツとしては、
- まずは集客力の高いakippaと手数料の低い特Pを同時に登録し、
- どちらが自身の駐車場で利益が最大化するか試す
この手順が非常に重要になります。
例えば、1日の駐車場代が1,000円で10日借りられたと仮定すると、akippaの収益は以下の通りになります。
1,000円 × 10日 × 報酬率(46.3%) = 4,630円
特Pの場合、7日以上借りられないとakippaの収益を超えることはできません。
1,000円 × 7日 × 報酬率(70%) = 4,900円
会員数はakippaが300万人、特Pが100万人なので、akippaの方が借りられる日数は必然的に多くなります。ですが、立地や借りる人の属性も関わってくるので、一概にどちらが良いのかは言えません。
結論としては、実際にakippaと特Pで貸し出してみて、どちらが収益性が良いのかをテストしてみないといけません。
そのため、まずはakippaと特Pに同時登録して駐車場を貸し出してみることをおすすめしています。
akippaも特Pも登録自体は無料なので、まずは登録からはじめてみましょう!